第20回 少し戻って、国風文化から

 

いっきに、武士の世の中を語ってきましたが、平安時代以降の文化についてまとめておきたいと思います。

 

平安時代・・・国風文化

遣唐使廃止により、中国・西欧の文化が入らなくなり、日本独自の文化を築いた。 

貴族の文化。

鎌倉時代・・・武士が好む、簡素で力強い建築や仏像の文化。
室町時代

北山文化・・・3代将軍義満の頃の文化。貴族の文化+武士の文化。
東山文化・・・8代将軍義政の頃の文化。禅宗の影響。落ち着いている。

桃山時代・・・桃山文化

秀吉の頃の文化。豪華で雄大。仏教の影響が少ない。

 

次に代表的なものを挙げます。

 

国風文化

寝殿造、かな文字、大和絵、紫式部の「源氏物語」、清少納言の「枕草子」、

紀貫之の「土佐日記」、「古今和歌集」

鎌倉時代

東大寺南大門、運慶の「金剛力士像」、琵琶法師が語る「平家物語」、吉田兼好の「徒然草」、「新古今和歌集」、似絵

北山文化・・・金閣、観阿弥・世阿弥の能楽、狂言
東山文化・・・銀閣、書院造、茶の湯、水墨画の雪舟、お伽草子、連歌

桃山文化

天守閣、姫路城、障壁画、浄瑠璃、歌舞伎踊りの「出雲の阿国」、

南蛮文化(キリスト教に関係あるヨーロッパの文化が入り込んできました)

 

それぞれ、時代の中心人物の特徴を表していると思います。
 平安時代は、貴族の時代。ちょっときどった感じがしますよね。
 鎌倉時代は、武士の時代。初めて武士が世の中の中心になり、武士の力強さを表現していると思います。
 また、室町時代は、足利氏の時代。武士で初めて、235年間も政権を握った足利氏。最初の頃は、お金をかけて偉大さを示しましたが、義政の頃には、このままずっと自分たちの世の中が続くと思って、あぐらをかいていたことでしょう。
 安土桃山時代は、戦国の世を勝ち抜いて頂点にたったという武士達の誇らしさが生まれていたと思います。一国一城の主である殿様が、豪華で雄大な天守閣を好んだのもわかる気がします。

 

 ほらね、時代の流れがわかると、文化も覚えやすいでしょう。でも、誰が何を書いたとかは、覚えないとダメだよ。

 

☆☆ 時代の流れと文化の特徴は連動していることを感じよう! ☆☆