第40回 明治時代の人々3

 

最後は芸術関係者です。特に文学者は、国語の問題に作品名と著者名がでることがありますので、注意してください。

 

[作家・歌人・詩人・俳人]

二葉亭四迷(ふたばていしめい)・・「浮雲(うきぐも)」

森鴎外(もりおうがい)・・「舞姫(まいひめ)」「高瀬舟」「山椒大夫」

島崎藤村(しまざきとうそん)・・「夜明け前」「若菜集」

与謝野晶子(よさのあきこ)・・「みだれ髪」「君死にたまふことなかれ」、女流歌人

樋口一葉(ひぐちいちよう)・・「たけくらべ」「にごりえ」、女流作家

夏目漱石(なつめそうせき)・・「坊ちゃん」「吾輩は猫である」「草枕」

石川啄木(いしかわたくぼく)・・「一握の砂」、歌人・詩人

正岡子規(まさおかしき)・・俳人、俳句雑誌「ホトトギス」を創刊

 

[芸術家]

岡倉天心(おかくらてんしん)・・美術評論家、東京美術学校(東京芸大)設立

フェノロサ・・アメリカの日本美術研究家、岡倉とともに日本美術界に貢献

横山大観(よこやまたいかん)・・日本画家、「無我」

黒田清輝(くろだせいき)・・洋画家、「読書」

高村光雲(たかむらこううん)・・彫刻家、「老猿」

滝廉太郎(たきれんたろう)・・作曲家、「荒城の月」「花」「鳩ぽっぽ」

 

 明治時代に、これだけ多くの芸術関係の人々が活躍したということは、江戸時代後半と違って、世の中が安定し、人々の心に余裕ができたからでしょう。江戸時代みたいに身分制度がなく、自分の感情をある程度自由に表現できるようになり、西洋からの文化の流入に刺激されて、これだけの新しい文化が芽生えたのだと思います。

 

 以上、3回にわたって、明治時代に活躍した人々を紹介してきました。すべてを覚える必要はありませんが、後でどこかで聞いたとき、「あぁ、明治の人だったな」と思い出せたらいいと思います。

 

☆☆ 作家と作品名を覚えておこう ☆☆