〇〇県の有名なもの 愛知編

 

今回は、愛知県です。名古屋市を中心とした、中京工業地帯の愛知県です。現在、中京工業地帯は、東京の京浜工業地帯を抜いて第1位です。

 

 中京工業地帯の特徴は、なんといっても、自動車工業。豊田市を中心に、自動車や自動車部品の生産が盛んです。(ほら、自動車会社に「トヨタ」ってあるね。関係があるんだよ。だから、中京工業地帯は「自動車」。覚えられるよね。)

 

 そして、この地域の輸出入を一手に引き受けているのが「名古屋港」。だから、名古屋港での貿易額も、圧倒的に「自動車」が多い。これ、覚えておいてね。

 

 でも、東京などと比べると、まだ、愛知県は農業をする人と土地が多いから、日本一のものには農業関係のものが多いよ。カリフラワー、シクラメン、きく(切花)、ばら(切花)、パンジー、観葉植物 なぜ、こんなに「花」が多いのかなぁ?

 

 それはね、「渥美半島」に答えがあります。渥美半島では、電照菊という菊の栽培が盛んです。「電照菊」というのは、電気の照明によって、花を咲かせる時期を勘違いさせることによって、季節に関係なく出荷できる菊のことです。そこから、花を中心とした園芸農業が盛んになったのでしょう。

 

 また、変わったところでは、硫酸、産業用ロボット、ふとんなんていうのも日本一です。もちろん、乗用車、カーエアコンの生産は、日本一ですよ。ちなみに「産業用ロボット」というのは、人間型のロボットではなくて、例えば、自動車の部品を、ベルトコンベア上の組み立て中の自動車に運んで取り付けるといった、アーム型のロボット等です。やっぱり自動車工業に関係あるんだね。

 

 しかし、自動車工業ばかりが有名なのではありません。愛知県には、瀬戸や常滑(とこなめ)といった陶磁器もあります。茶碗なんかのことを「瀬戸物」って言うじゃない、あれは「瀬戸」で焼かれた磁器だから「瀬戸物」なんだよね。知ってた?

 

 あと、愛知県で覚えておいてほしいのは、濃尾平野の、揖斐川・木曽川・長良川の合流地点では、輪中といって、集落や耕地のまわりが堤防で囲まれているところがあります。台風なんか来て、川が氾濫したら、それこそ大変だね。

 

 それから、名古屋城があります。そう、名古屋は、江戸時代、尾張藩として栄えたところですが、この尾張藩は、徳川御三家のひとつでした。といっても、将軍はでていないのです。でも、名古屋城に住んでいたんだよ。あの「金のシャチホコ」の天守閣にいたのかと思うと・・・すごいね。

 

 名古屋は、関東と関西の中間なので、結構、文化が混ざり合っているようですが、独特の食べ物もありますね。「ういろう」「きしめん」、八丁味噌を使った、「味噌カツ」「味噌煮込みうどん」「八丁味噌キャラメル」・・・えっ、味噌キャラメル? っておどろかないで。人によるんだろうけど、私は好きなんだ! 群馬県には焼きまんじゅうというあんこの入っていないお饅頭がありますが、そのつけだれが甘い味噌味なので、群馬県人はこのキャラメル好きか・・・。まあ、独特の食文化を持っているよね、名古屋って。