〇〇県の有名なもの 岩手編

 

さて、宮城県を北上すると、隣の県は岩手県です。岩手県で有名な人は、宮沢賢治と石川啄木です。宮沢賢治は「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」等の童話を書いた人ですね。石川啄木は「一握の砂」という歌集をだしました。

   東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる  啄木

聞いたことがあるでしょう?

 

 岩手県は、面積でいうと、北海道に次いで2番目に広い県です。内陸部の「奥羽山脈」と、県中央部の「北上高地」との間に北上盆地があり、そこに県庁所在地の盛岡市があります。また太平洋側は、<b>三陸海岸<b/>と呼ばれる<b>リアス式海岸</b>が発達し、沿岸部は、夏に<b>やませ</b>という冷たい風が吹き、冷害の被害を受けることがあります。

 

 盛岡市は、「盛岡冷麺」とか「わんこそば」とかが有名ですね。また、「南部鉄器」という伝統工業が盛んです。よく、囲炉裏にかかっている大きな分厚い鉄でできたやかんみたいなのがあるでしょう?あれが「南部鉄器」です。岩手県で日本一のものは、あわびの漁獲量やわかめの養殖、生うるしや木炭の生産などです。また、花巻は温泉、前沢町では「前沢牛」という高級牛肉が有名です。太平洋岸にある「久慈市」では、「琥珀(こはく)」という、数千万年~数億年前の樹木の樹脂が化石化したものがとれます。(黄色っぽい透き通った色を琥珀色といいますね。)また、久慈市には、国が作った、地下石油備蓄基地があります。大きなトンネルを地下に作って、そこに石油を備蓄します。そこには、しくみを説明する施設があり、地下トンネルを使った水族館があります。(そこで、「クリオネ」を見ました。でも、その「クリオネ」は北海道ではなく、東京のサンシャイン水族館から借りたものでした。なんか複雑!?)

 

  そう、岩手県には、平安末期から鎌倉にかけて栄えた奥州藤原氏3代のミイラがまつられている「中尊寺金色堂」があります。松尾芭蕉が「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」と詠んだ平泉です。

 

  また、かつて「製鉄の町」として栄えた釜石市も岩手県です。サッカーをやっている人だったら、「新日鉄釜石」は知っていますよね。

 

 私は、久慈市まで車で行きましたが、さすがに遠かったですね。東北自動車道を北上するのも時間がかかりましたが、それより、北上高地を越えて太平洋側にでるのが大変でした。昔は、この北上高地が、内陸部と太平洋沿岸部との行き来の邪魔をしたのでしょうね、きっと。